初!大島


 東京湾でボートに乗っている人なら1度は行ってみたい島。もちろん飛行機や東海汽船で行くのではなくマイボートで行ってみたい。昨年ボート屋のイベントで向かいましたが波風が強く久里浜沖で断念。それからは今まで以上に行きたいという気持ちが大きくなってきました。
 そして今年、ボート屋は忙しくイベントは無さそうな感じ。だったら自分が言い出しっぺになっちゃえ〜。こーゆーのは先に行く日を決めちゃうと、準備をするってもんです。という事で何となく9月の9日10日を設定。日程を決めた深い意味はありません。次は同行艇、1艇で行くのは寂しいので一緒に行く艇を探します。実際トラブルが起きた時はよっぽど岸が近くて引っ張って行ければまだしも、同行艇がいてもトラブル解決には役に立たない事の方が多いかもしれません。しかし一緒に走って行く艇がいると心強いものです。あまり多いと収拾がつかなくなりそうなので3艇程度で行くのが良さそうです。まずはDolphyさんに連絡。前から大島に行きたがっていたのですぐに決定。もう1艇はDマリーナのハーバーマスターの紹介でSUN TERUさんに決定。あとは持ち物、今回特別に用意したものは特定省電力の無線機。携帯は圏外があるし、無線は1対複数で話が出来るので便利です。今は携帯全盛の時代になり無線機は人気がないので、ヤフオクで中古品をかなり安く落札する事ができました。
 さてさて土曜の朝になりました。当初の予定だと6時半出発でしたが、少々遅れて出発。八景沖でDolphyさんと合流し一路大島へ向けて出発。



SUN TERU艇



 波風なく視界良好、昨夜の天気予報だと霧が発生するかもとの事で心配していましたが、霧のキの字もありません。いや〜順調順調と思っていたら、久里浜を過ぎたあたりでDolphy艇がオーバーヒート。調べてみますが、取水口は問題なさそうです。エンジンを掛けるとパイロットが老人のオシッコなみにチョボチョボしかでません。こりゃインペラが原因じゃないの?という話になりDolphy艇は戻る事になりました。



Dolphy艇さようなら



う〜む残念。しばらく併走していましたが、その後は大丈夫そうなので自力で戻るとの事。1艇欠けたので中止するか2艇で行くか悩みましたが、2艇で行く事に決定。再び大島を目指します。そこからは実に順調な航海。GPSとコンパスを見ながら走ります。携帯は圏外が多いと聞いていましたが、それほどではありません。東京湾からのコースだと千葉の電波を拾ってくれるのかもしれませんね。相模湾からだと陸は遠いので圏外が多そうです。
 しばらくたつと大島が見えてきました。携帯でDolphy艇と連絡を取ると、問題が解決したので追っているとの事。お〜良かった良かった。どうやらパイロットの出口が詰まっていただけのようです。大島は見えてからが遠いと言いますがホントにそう思いました。東側から行ったのですが、岡田港沖が長い長い(笑)やっと波浮が近づいて来たので、Dolphy艇を待ちながら釣りをします。初めて来たポイントなので魚探を見ながらウロウロ。大島初獲物はショットガンで釣ったベラ(涙)SUN TERU艇は釣りはやめて泳いじゃってます。ん〜度胸あるなぁ〜。
 Dolphy艇が来たので釣りはやめて、とりあえず波浮を目指します。



波浮港入り口



港に入ると、ちょうど岸壁に三崎石油さんがいたので、つける場所を教わり燃料の配達を頼みました。



大島到着






 燃料を補給し、お昼は持ってきた弁当を食べましたが、まだ夕方まで時間があるので再び釣りへ行く事にします。Dolphy艇は留守番でSUN TERU艇と2艇で行く事になりました。海図で見ると大室ダシというポイントがあるようです。何となく聞いた事があるのでとりあえず行ってみる事にします。



大島からさらに南へ



 ポイントに到着し魚探で水深50m位まで浅くなっている場所を発見。とりあえずジギングをしてみます。ジグを落とすとなかなか底に着きません。ようやく着いてあげてきますが、ジグがとんでもない方向へ流れています。ためしにボートをドテラ流しにしてみてGPSを見ると3ノット。う〜む潮早い…。同船のH口さんは餌釣りにチェンジ。ボートの中に転がっていた100号の錘を見つけてきて投入します。しばらくすると、根がかりかも、いや魚かもなんて言いつつ格闘を始めました。しばらくたつと疲れたからチェンジしてと言われ竿を持ってみるとやっぱり生体反応なし。糸を切りました。潮が早くて持っている道具じゃ釣りにならないので早めにあがる事にしました。
 波浮へ戻りとりあえずコロッケを買いに行きます。注文してから揚げてくれるのでホッカホカです。



ウワサのコロッケを購入



コロッケを買いに行った帰りがけに旧港屋旅館を見に行きました。中には古い写真が多く掲げられていましたが、その中で興味深い写真を見つけました。昔の波浮港の様子ですが、漁船が2重3重に槍付けされているのです。ああいうのは「横抱き」に対して「縦抱き」とでもいうのでしょうか?



旧港屋旅館の脇の遊歩道から波浮港を望む



 ボートへ戻る前に商店でビールを大量に買って帰り、ボートでビールを飲みながらコロッケを食べたらじつに美味しい!評判どおりですね。たまねぎの甘さが印象に残りました。
 コロッケの次はお風呂。ほっとセンター波浮へ向かいます。トイレの裏の道を登ってきますが、これがまた大変な道。クモの巣が多いし蛇が出てきそうだし、蚊がたくさん飛んでいました。お風呂は可もなく不可もなく普通でした。
 風呂に入ったらゴハン。ほっとセンター波浮のカウンターでもらった地図に載っていた寿司の大関へ行くことにします。タラタラ歩いていると面白い地名を発見。



「下り」から来ている言葉でしょうか。



 もう歩くのが嫌になってきたなぁという頃に寿司の大関に到着。しか〜し「夏休み」と書いてあります。もう9月なのに〜。波浮にも寿司屋があった事を思い出し、またテコテコ歩いていきます。途中クサヤ工場の前でおじさん方が鍋パーティーをしていてH口さんが雑談に行き、クサヤの小パックを頂いてきました。「うちのくさやは臭くてまずいぞ〜」と言っていたそうです(笑)
 波浮の商店街?にある寿司屋「西川」へ行きました。いや〜ここで飲んだ生ビールが美味しかった〜。ビールの後は焼酎にチェンジして、結局2時間位居座っちゃったんじゃないかな。寿司も美味しくてよかったです。
 良い気分でボートに帰ってきたらSUN TERU艇が花火を出してきました。花火なんてやったのは何年ぶりだろう。





花火の後は岸壁で、もらったクサヤをツマミに焼酎を飲んで、早めに寝ました。ボートで寝たのは初めてだったのですが意外と快適でした。
 朝は耳慣れない音で目が覚めました。半分夢の中でジージー音がして変わった虫でもいるのかなぁなんて思っていたら、どうやらどっかのボートがドラグを合わせていたようです。ちょうど日の出の頃でノコノコと起き出してコーヒーを飲んで雲子して出港。うちらだけ先に出港し釣りに行きます。まずは鳥が飛んでいる方へ行ってみますが、ナブラや鳥山は見つかりません。曳っぱれば何か掛かるかもしれませんが、キャスティングでは釣れそうな感じがしません。何も釣れないのも寂しいので、ちょっと深めの100m位の場所で餌を付けて落としてみます。するとすぐに何かかかりました。



アカイサキと言うのかな。
腸がびろ〜んと出ちゃってて少々気持ち悪かった…



 深いところはやめて、魚探を見ながらポイント探しをします。すると小魚がピチャピチャ言っている場所を発見。H口さんは興奮してルアーを投げていますが何もかかりません。ショットガンで魚を確認するとイワシが掛かりました(たぶんウルメイワシ)魚探を見ながらボートを走らせると、そうとう大きなイワシの群れのようで、水面から海底までびっちりですが、追う魚はいない感じです。この場所はやめてまたフラフラとポイント探しに行きます。さっきから漁船が釣りをしている近くで駆け上がり&単体魚っぽい反応を発見。ジグを使ってみたり、マダイ用ラバージグを使ってみますが、魚は掛かりません。そのうち残りの2艇が出港したとの連絡があったのでストップフィッシング。ん〜残念でした。
 帰りは追い波で風のわりには順調でしたが、剣崎が近づいてくると波立っているのが見えます。え〜い行っちゃえ〜っと突入すると、想像していたよりも波だっています。途中、うちらの右側を35ft位のボートが追い抜いて行きましたが、その後に追い波が本来の波と重なって襲ってきた時にはあせりました。まぁ何とか剣崎沖を切り抜けると、その後はじつに順調。無事に横浜まで帰る事が出来ました。
 今回は初めての大島だったので、冒険的な気分が強くて楽しかったです。その分、釣りが中途半端になってしまったので、次回行く時にはもうちょっと釣りに力を入れたいと思いました。いや〜遠征って楽しいですね。これも気の合う仲間と行ったからでしょう。またどこか遠征に行きたいと思いました。

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